京都大学農学研究科附属農場

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附属農場で販売される農産物

当農場では、蔬菜・果樹・水田・花卉に分かれて様々な作物を栽培しており、教育・研究
活動に利用しています。その過程でできた農産物を、本館1階販売所にて販売しております。
ここでは、当農場で栽培されている主な農作物を紹介いたします。

※販売時期は目安であり、事前の告知なく変更になる可能性があります。また、販売予定の期間中でも毎日店頭に並ぶとは限りませんので、あらかじめご了承ください。

蔬菜 トマト イチゴ アスパラガス タマネギ サトイモ

果樹 モモ ブドウ ナシ カキ

水田 お米

花卉 バラ 花壇苗

トマト 

作型:促成栽培(ロックウール養液栽培)

栽培品種:大玉‘ハウスパルト’など(年度によって異なる場合があります。)

販売時期:12月中旬~翌年4月頃

例年、大玉トマトは8月上旬に播種し、1か月後に温室のロックウールベンチへ定植します。温室のハイワイヤーを利用した1本仕立てと吊りおろし誘引を行い、細霧や暖房などの制御環境下で栽培します。

学生実習では播種、誘引、芽かき、摘葉、収穫などの作業が行われます。

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イチゴ 

作型:促成栽培(養液栽培)

栽培品種:‘さがほのか’、‘さちのか’など(年度によって異なる場合があります。)

販売時期:11月下旬~翌年4月頃

例年、4月上旬に親株を定植し、ナイアガラ育苗システムを利用して採苗・育苗します。8月上旬に親株と子株、子株と子株間のランナーを切り離した後、8月中旬から定植まで夜冷短日処理を行い、花芽分化を誘導します。本圃(温室)への定植は9月上旬に行います。電照や暖房などの制御環境下で栽培管理を行い、花粉交配にはミツバチを利用します。

学生実習では採苗、定植、ランナー取り、収穫などの作業が行われます。

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アスパラガス 

作型:ハウス半促成栽培(無加温、長期どり)

栽培品種:‘ゼンユウガリバー’、‘スーパーウェルカム’など

販売時期:3~9月頃

アスパラガスは多年生草本のため、定植後10年程度は改植なしで経済栽培できるとされています。当農場のアスパラガスは、高槻農場から移転後の2017年4月に定植し、2018年度から毎年収穫しています。春どりを打ち切ったあと、若茎が伸長・展開(立茎)して光合成を行い、その養分が茎葉の維持や貯蔵根の形成・充実に対してある程度余裕が出てくると、再び萌芽が盛んになります。長期どりでは、この萌芽(若茎)を収穫していきます。秋になると、茎葉で蓄えた養分が根に送られ、茎葉は黄化・枯死するため、刈り取って焼却します。

学生実習では収穫、調製、選別、茎葉の刈り取りなどの作業が行われます。

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タマネギ 

作型:秋播き露地栽培

栽培品種:‘ターザン’‘もみじ3号’など(年度によって異なる場合があります。)

販売時期:5~7月頃

例年、10月に播種し、12月上旬に定植します。圃場で越冬し、春になって長日高温になると旺盛な生育を示し、結球を開始します。タマネギの葉の基部は筒状の葉が同心円状に重なって直立しており、肥大期には葉鞘基部が肥厚して上への伸長が止まります。このため、新たに分化した葉は球の外に出なくなり、芯が空洞になることで、上部の葉身を支えきれずに倒伏します。なお、農場移転時より、休閑期には堆肥の投入や緑肥のすき込みによる土壌改良を継続して行っています。

学生実習では採苗、定植、収穫、調製、選別などの作業が行われます。

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サトイモ 

作型:露地普通栽培

栽培品種:‘京都2号’、‘セレベス’など(年度によって異なる場合があります。)

販売時期:11月頃

熱帯を原産とするサトイモは、日本の気候では通常開花しないため、栄養繁殖によって栽培が続けられてきました。当農場では、前年に収穫した芋を種芋として一部残しておき、例年は4月中旬に定植しています。子芋の肥大を促すため、6月と7月には追肥とともに土寄せを行います。夏季には稲わらを敷き、土壌の乾燥と雑草の発生を抑制します。なお、サトイモは連作を嫌う作物のため、栽培圃場を毎年替えています。

学生実習では定植、土寄せ、収穫などの作業が行われます。

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モモ 

栽培品種:‘あかつき’、‘紅清水’など

販売時期:7月頃

4月上旬の開花から摘果作業、袋掛けなどを経て、学生実習や職員の手によって収穫されます。収穫後は選別機を通し、糖度や重さによって等級選別してからパッケージや袋詰めにされます。

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ブドウ 

作型:無加温 根域制限栽培

栽培品種:‘ピオーネ’、‘ゴルビー’、‘シャインマスカット’など

販売時期:8~9月上旬頃

隔離床を用いて根の分布域を制限し、水と肥料の量を調節し樹の生長をコントロールして栽培しています。ほとんどの品種は植物ホルモンでもあるジベレリンなどを用いて種なしにしています。マスカット オブ アレキサンドリアは種なしにもできますが、食味と香りが優る種ありで栽培しています。

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ナシ 

栽培品種:‘なつしずく’、‘幸水’、‘豊水’、‘菊水’など

販売時期:8月中旬~9月上旬頃

4月初旬に満開期を迎えます。満開期前から受粉を行い結実後の5月初旬頃に摘果を行い、その後袋をかけて病害虫から果実を守ります。学生実習では摘果と袋かけを行います。
収穫までの数か月間果実を守るために袋はしっかりかけるよう学生に指導します。

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カキ 

栽培品種:‘刀根早生’、‘平核無’、‘太秋’、‘甘秋’など

販売時期:10~11月頃

渋柿・甘柿ともに栽培しています。当農場の渋柿は、1つ1つ手作業でアルコール脱渋をしているため、通常の方法(炭酸ガスによる脱渋)で渋抜きされた柿と比べて、風味がよいのが特徴です。

学生実習では5月に摘蕾、10月に収穫・脱渋、12月に剪定の作業を行っています。

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米 

販売時期:11月頃~在庫がなくなるまで(白米/玄米)

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GW前後に種をまき、育苗を行います。育苗が上手くできるかどうかで収穫量、品質の良し悪しが決まります。農場で販売しているお米は主に田植え機で水田に植えていますが、学生実習では手で移植を行っております。

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イネは短日植物なので日の長さが短くなってから花(穂)を発達させます。植えてからしばらくの間は茎や葉を増やす「栄養成長期」という時期に入ります。この時期は、学生実習でドローンを使って肥料の効き具合などの評価をしています。

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収穫間近のお米の様子です。水分量が30パーセントくらいになったら収穫し、大型の乾燥機で乾燥させた後に脱穀、籾摺り、精米をします。(写真はお米の調整施設であるライスセンターです。)

バラ 

栽培品種:‘サムライ08’、‘カタリナ’、‘ブロッサムピンク’など(年度によって異なる場合があります。)

販売時期:10~翌年6月頃(夏季の販売はありません。)

実習では切り花の収穫・出荷調整を始め、周年栽培の温室切り花の代表として環境制御技術について学びます。

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サムライ08:深い赤色の大輪品種。剣弁高芯咲き。日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2009(最優秀賞)を獲得した、日本のバラ切り花の主力品種です。

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カタリナ:明るい黄色のカップ咲き品種です。当農場では摘芯により1枝に複数の花をつけたスプレー咲きに仕立てています。ボリュームがあり、可愛いと評判です。

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ブロッサムピンク:ピンク色の半剣弁咲き品種です。2020年から新しく栽培を始めました。深みのある色合いで単独でも存在感があります。トゲが多いため、収穫後はトゲを取っています。

花壇苗 

栽培品種:春・夏‘ガザニア’、‘ダリア’、‘マリーゴールド’など

    秋・冬‘ストック’、‘パンジー’、‘アリッサム’など

     (年度によって異なる場合があります。)

販売時期:春・夏(3~5月頃)、秋・冬(10~11月頃)

実習ではセルトレイを用いた育苗技術について学び、播種や鉢上げの作業を行っています。

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